自分を磨く
シナリオ教室で学びマンガ作者となる―客観視できる自分づくりで倍加する臨床の楽しさ
加藤 光宝
1
1東京大学医学部付属病院整形外科
pp.544-547
発行日 1991年9月25日
Published Date 1991/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900253
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Take it easy!臨床実習
私は大学で少し映画演劇論を学んだことがあり,前からシナリオには興味をもっていた.今までとは違った角度から看護をみてみたい,普通の人間の心の動きやあり様を“書く”という立場からみてみよう.こんな思いでシナリオ教室に学び,看護やその周辺をテーマにシナリオを書きたいと思っていた.ちょうどそんな折りに,看護学生が臨床実習を擬似体験できる漫画を単行本として出版する話があり,これが私のシナリオ書きの初仕事になった.
この4月,『Take it easy!臨床実習』というタイトルに“看護婦さんってステキ!”の副題をつけ中央法規出版より発売された.看護婦として私の言いたいことを看護技術の項目にからめて,具体的に表現したものである.シナリオ教室で言いたいことを言う手続きを少しは身につけたようだ.
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