Japanese
English
研究
肺癌細胞診標本からのもどしセルブロック法の有用性の検討
Diagnostic Utility of Reterned Cell Block Method from Cytological Smear Sample in Lung Cancer
森谷 浩史
1
,
渋谷 広子
1
,
比佐 純孝
1
,
木村 和衛
1
,
富田 健
2
,
松川 明
2
Hiroshi MORIYA
1
,
Hiroko SHIBUYA
1
,
Sumitaka HISA
1
,
Kazue KIMURA
1
,
Takeshi TOMITA
2
,
Akira MATSUKAWA
2
1福島県立医科大学放射線科
2福島県保健衛生協会
1Department of Radiology, Fukushima Medical College
2Fukushima Preservative Assosiation of Health
キーワード:
肺癌
,
細胞診
,
セルブロック法
Keyword:
肺癌
,
細胞診
,
セルブロック法
pp.321-323
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901477
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組織診の確定している肺癌17症例について術前の細胞診塗抹標本から"もどしセルブロック法"を行い,組織標本を作製した.その結果,12検体で組織診と矛盾しない良好なセルブロック標本が作製できた.本法の実施には塗抹標本上に剥離可能な細胞集塊が存在していること,剥離した細胞集塊を手技中に破砕,挫滅させないことが必要であった.腫瘍細胞が孤立散在性に存在する標本(喀痰標本など)や脆弱な腫瘍塊(小細胞癌など)では作製が困難であった.本法は塗抹標本上の任意の腫瘍塊から組織標本を作製できる手技であり肺癌診断において実利性が期待できる.
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