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研究
Leulla陽性リンパ球測定における洗浄全血球法と分離リンパ球との比較
Comparison of Assays on the Washed Whole Blood Cells and Peripheral Mononuclear Cells for the Enumeration of Leu lla Positive Lymphocytes
平田 稔
1
Minoru HIRATA
1
1スペシアル・レファレンス・ラボラトリー研究部
1Special Reference Laboratories, Hachiohji
pp.1125-1128
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913433
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はじめに
Natural Killer(NK)細胞は免疫していないマウス,ヒトなどのリンパ球が,ある種の腫瘍細胞に対して障害性を示すことから命名された細胞であり1),腫瘍に対する初期の防御や自然抵抗性にかかわる細胞と考えられている.NK細胞の測定法は,NK細胞活性を測定する方法2)と大顆粒リンパ球large granular lymphocytes(LGL)の特徴をもつNK細胞を形態学的に測定する方法3)がある.さらに,NK細胞の膜表面抗原を認識するモノクローナル抗体が作製,市販されるようになり,フローサイトメトリーの普及と相まってNK細胞の免疫学的解析が可能となった2).
現在,一般検査としてリンパ球表面抗原の測定を行う場合,全血法が主流を占めており,大量検体処理に不利な分離リンパ球法はあまり行われていない.しかし,NK細胞と反応するモノクローナル抗体のうち,Leu 11 aは全血法ではほとんど反応せず4),そのために新たな対応が必要となる.
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