今月の臨床 抗癌剤
感受性同定法
6.in vivo法(Nude mouse, Subrenal capsule assay)
佐々木 寛
1
Hiroshi Sasaki
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科
pp.1178-1179
発行日 1992年10月10日
Published Date 1992/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901027
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ヌードマウスは,先天的に胸腺を欠損したT細胞性免疫不全状態にあり,約40%前後の確率でヒト悪性腫瘍の生着,増殖が可能である。しかし,natural killer細胞(NK細胞)やB細胞系免疫細胞は免疫能力を維持しているため,約40%の低率でしか移植ができない。このため継代可能な腫瘍を用いた抗癌剤感受性試験は限られた症例にしか応用できない。このため初代移植率の改善法,および臨床検体への応用可能な方法にしぼって本稿を論ずるものである。
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