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梅毒治癒判定の指標としてのIgM抗体の検出
菅原 孝雄
1
1国立予防衛生研究所
pp.351
発行日 1982年4月1日
Published Date 1982/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202478
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梅毒が治癒したか否かを判定することは非常に難しく臨床上重大な問題で,特に潜伏および晩期潜伏梅毒で重要である.
これまでも,血清中の梅毒トレポネーマに対する特異的なIgM抗体を検出し,梅毒治療の指標とする試みが多くの学者によってなされてきた.1972年にJohnstonは,螢光標識抗ヒトIgMを用いたFTA-ABS-IgM法を臍帯血の検査に使用し,新生児の梅毒感染の有無の判定に利用できると発表した.しかしこの方法は偽陽性を示す例が多く,7S(IgG)抗体が反応したり,リウマチ因子が非特異的に反応するので広く利用されるに至らなかった.
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