今月の主題 高血圧
技術解説
尿カリクレイン,キニンの測定法
木付 和幸
1
,
守屋 寛
1
Kazuyuki KIZUKI
1
,
Hiroshi MORIYA
1
1東京理科大学薬学部生化学教室
pp.28-35
発行日 1987年1月15日
Published Date 1987/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913228
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これまでに,尿中力リクレイン,キニン排泄量測定による各種病態の解析,また,腎力リクレイン—キニン系の生理作用研究を試みた多くの研究があり,いくつかの病態で尿力リクレイン,キニン排泄量が変動することがわかっている.
しかし,古くから厖(ぼう)大な数の研究が行われてきたわりには,尿中力リクレイン,キニン排泄と特定の疾病との関連が明確となっているものはきわめてまれであり,多くの場合,その臨床成績評価にはなお多くの問題を残してきた,その大きな一因は測定法にあり,尿力リクレイン,キニン排泄と各種病態との関連を追究するためには尿力リクレイン,キニンをいかに正確に定量するかが最重要課題となる.
ここでは,尿力リクレイン,キニンにかかわる最近の知見を基に,尿力リクレイン,キニンの測定法,また,その問題点について述べた.
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