今月の主題 水電解質と酸塩基平衡
水電解質代謝調節ホルモンの話題
キニン・カリクレイン系
富田 公夫
1
1東京医科歯科大学医学部・第2内科
pp.856-857
発行日 1986年5月10日
Published Date 1986/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220365
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カリクレインはキニノーゲンに作用し,分子量およそ1,000のキニンを遊離する.キニンを腎動脈に注入するとNa利尿をおこすことよりNa代謝に関与するものとして知られている.臨床的には高血圧との関係において多くの研究がなされているが十分に解明されてはいない.おそらく急激な体液量の変化に対応する系というより,他の系ではできない最終的な細かな調節系を担っているのではないかと考えられる.
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