資料
バイオテスト1号自動判読装置BACTOSENSOR TB 201の有用性
中塩 哲士
1
,
宮本 豊一
2
,
色川 千晴
2
,
坂間 重宏
2
,
岩松 里美
2
,
原沢 功
2
,
稲島 裕子
1
,
中村 正夫
1
1聖マリアンナ医科大学臨床検査医学教室
2聖マリアンナ医科大学病院臨床検査部
pp.1695-1698
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913213
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はじめに
細菌同定の簡便化,迅速化を具的とした細菌簡易同定キットが臨床検査において広汎に利用されてきているが,肉眼による性状判定は個人差(特に熟練者と初心者の間)が生じやすいことを経験しており,精度管理上問題が多い1〜4).また,肉眼による性状判定に引き続くコード番号の算出,コードブックとの照合が繁雑で迅速性に欠けている.これらの問題点を解決するために新たに試作されたBACTOSENSOR TB 201(栄研)はバイオテスト1号(栄研)の検査項目の性状を1検体につき約60秒で自動的に判定し,コード番号,各検査項目の性状,同定菌種,同定確率,非定型性状,追加検査などの成績をプリントアウトする装置である.今回,標準菌株に加えて多数の臨床分離新鮮株を用いて,BACTOSENSORによる判定成績を熟練者による肉眼判定による成績と比較して,本装置の有用性を検討した.
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