シリーズ・超音波診断・11
膀胱・前立腺—経腹壁的
岡 薫
1
,
大橋 英行
1
,
竹原 靖明
2
Kaoru OKA
1
,
Hideyuki OHASHI
1
,
Yasuaki TAKEHARA
2
1関東中央病院泌尿器科
2関東中央病院画像診断科
pp.1558-1561
発行日 1986年11月15日
Published Date 1986/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913183
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
膀胱,前立腺などの骨盤内臓器の超音波診断は,得られる情報量,精度からいっても経直腸的,あるいは経尿道的走査法が優れていることは言うまでもない.しかし,それには専用の装置あるいは探触子が必要であり,かつ相応の準備や前処置を要するなどの煩雑さを伴うため,一般の診療施設でスクリーニングに用いるには多少難がある.
著者らは通常の腹部スクリーニング(肝・胆・膵・脾・腎)の一環として,経腹壁的膀胱部走査による骨盤内臓器の観察を実施しているが,本法はきわめて簡便であり,特殊な装置を要することもなく,一般診療施設における当該部のスクリーニングにはもっとも適していると考えられる.以下に,その手技および代表的症例を紹介する.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.