今月の主題 凝固線溶系の新しい検査
技術解説
フィブリノペプチドAの検査法
巽 典之
1
,
巽 陽一
1
,
藤井 厚男
2
Noriyuki TATSUMI
1
,
Yoichi TATSUMI
1
,
Atsuo FUJII
2
1大阪市立大学医学部臨床検査医学教室
2大阪市立大学医学部附属病院中央臨床検査部
pp.228-232
発行日 1986年3月15日
Published Date 1986/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912899
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これまでフィブリン(Fb)の生成・崩壊の過程の観察は,もっぱらフィブリノゲン(Fbg)やフィブリン分解物(FDP)の定量で行われてきた.しかし,これらの定量は感度および特異性の点で臨床サイドの要求を十分に満たしえないものであり,Fb形成過程をより精確に検索する目的で開発されたものが,フィブリノペプチドA (FPA)や—B(FPB)の測定である.今回はこのうち,FPAについて技術面での解説を中心に述べることにする.
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