今月の主題 悪性リンパ腫
技術解説
DNAプローブによる検査
善岡 直子
1
,
榊 佳之
1
Naoko YOSHIOKA
1
,
Yoshiyuki SAKAKI
1
1九州大学医学部附属遺伝情報実験施設
pp.764-770
発行日 1985年7月15日
Published Date 1985/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912613
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遺伝子操作技術の目覚ましい発達に伴い,種々の疾患と関連する遺伝子(DNA)構造の微細な変化を容易に,的確に検出することが可能となってきた.この技術は,ATLV (HTLV)やHBVなどウイルスDNAの動態の分析や,鎌型赤血球貧血症1〜3),α1—アンチトリプシン欠損症4),Huntington舞踊病5),Duchenne型筋ジストロフィー症6)などの遺伝病の診断に応用されている.
ここでは,われわれの研究室で確立した家族性アミロイドニューロパチー(familial amyloidoticpolyneuropathy,以下FAPと略す)のDNA診断法を中心に,この技術について紹介する.
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