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資料
ラジオイムノアッセイ領域における添加回収試験の再検討—トリヨードサイロニンの例から
Studies of Recovery Test on Radioimmunoassay:A Case of Triiodthyronine
真坂 美智子
1
,
泉 正和
2
,
菅野 剛史
2
Michiko MASAKA
1
,
Masakazu IZUMI
2
,
Takashi KANNO
2
1浜松医科大学第2内科
2浜松医科大学医学部附属病院検査部
1Dept. of Internal Medicine II, Hamamatsu Medical College of Medicine
2Dept. of Clinical Laboratory, Hamamatsu Medical College of Medicine
pp.849-852
発行日 1984年7月15日
Published Date 1984/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912249
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はじめに
測定法に内在する比例誤差を検出する方法として,添加回収試験が実施されている.しかし,この試験法の実施について,いまだ規準化がなされておらず,その結果の評価は必ずしも満足すべきものではない.ラジオイムノアッセイ(RIA)の領域では,キット添付の標準品とプール血清とを等量混合する方法が一般的である.また,その回収率を算出する方法にも,プール血清に含まれる目的成分の濃度も含めて算出する方法とプール血清に含まれる目的成分の濃度を差し引いた測定値を用いる方法とがある.
今回,われわれは添加回収試験の成績を評価する際に臨床化学領域で実施されている方法1,4)との間で互換性を持つことができればと考え,その方法に従って,トリヨードサイロニン(T3)を対象として検討した.また,これらの検討と併せて,添加回収試験を実施する際に問題となるT3の高分子化合物への吸着性も検討した.
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