新しいキットの紹介
トリヨードサイロニン・ラジオイムノアッセイ—T3 PEGリアパックの検討
橋本 信雄
1
,
嶺山 隆司
2
1西脇市立西脇病院RI室
2西脇市立西脇病院内科
pp.401-404
発行日 1979年4月15日
Published Date 1979/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915076
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緒言
サイロイドホルモンであるサイロキシン(T4)及びトリヨードサイロニン(T3)の測定は,各種甲状腺疾患の病態生理の把握に不可欠のものである.その生物学的活性がT4の2〜5倍と言われるT3が1952年,Gross & Pitt-Rivers1)によって発見されて以来,T3の生理的意義が注目されてきた.しかしT3はT4に比較して血中濃度が1〜2%と低く,T4共存下での定量が困難であったため,その役割は明らかでなかった.1970年になって初めてBrownら2)がT3の定量にラジオイムノアッセイ(RIA)を取り入れ,その後高感度で特異性の高いRIA法が開発されるに至った.今回我々は,科研化学のT3 PEGリアパックについて若干の知見を得たのでここに報告する.
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