新しいキットの紹介
エンザイムイムノアッセイによる血中トリヨードサイロニン測定の検討
白井 祥子
1
,
清水 静夫
1
,
泉倉 康男
1
,
三村 幸一
1
,
槇村 博之
1
,
松岡 瑛
1
,
福地 稔
2
1兵庫医科大学病院中央検査部
2兵庫医科大学病院RIセンター診療部
pp.929-932
発行日 1981年8月15日
Published Date 1981/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911318
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緒言
近年,血中トリヨードサイロニン(T3)の測定はMa-claganらの化学的測定法1,2)からcompetitive proteinbinding assay(CPBA),そしてラジオイムノアッセイ(RIA)へ変遷し,更にエンザイムイムノアツセイ(EIA)へと発展しつつある.現在広く用いられている血中T3測定法はRIAであるが,アイソトープの半減期,特殊測定機器の必要性及び放射線管理区域の設備,更に廃棄物ならびに放射線障害に対する取り扱い上の問題点がある.EIAではこれらの問題点が解消され,いずれの検査室でも血中T3の測定が可能である.
今回著者らは,チューブ内壁にT3特異抗体をコーティングし,標識物にペルオキシダーゼ(POD)を用いたcompetitive solid phase EIA法による血中T3測定の機会が得られ,基礎的検討及びRIAとの比較検討を行ったのでそれらの成績について報告する.
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