今月の主題 染色体
技術解説
染色体検査における検体の取り扱いと分析法
横地 常広
1
Tunehiro YOKOCHI
1
1静岡県立こども病院臨床病理科
pp.750-758
発行日 1984年7月15日
Published Date 1984/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912236
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染色体研究の進歩に伴い,先天異常および奇形はもとより,白血病をはじめとして悪性腫瘍の領域における染色体分析の意義が広く認識され,病院の検査室や検査センターにおいても染色体検査がルーチンベースとして定着しつつある.本稿では,少しでも役だてていただけるよう実践的な手技,手順,注意点(コツ)について末梢血培養法を中心に骨髄細胞,羊水細胞,線維芽細胞などの培養法を解説する.また,検体の保存法および分析の手順についても簡単に付け加える.
染色体検査が,身近かなものとしてクローズアップされてきた現在,専門的な技師の養成が望まれるところである.
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