特集 臨床細菌検査
Ⅷ.感染症の診断の進め方
1.感染症の診断の進め方
勝 正孝
1,2
,
小花 光夫
3
1国立霞ヶ浦病院
2慶応義塾大学内科
3川崎市立川崎病院内科
pp.1423-1429
発行日 1983年11月1日
Published Date 1983/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912039
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感染症は細菌,マイコプラズマ,ウイルス,真菌,リケッチア,クラミジア,スピロヘータ,原虫,寄生虫などの病理微生物により惹起される疾患である.したがって,感染症の診断にあたっては病原微生物を証明することがもっとも重要である.日常診療において感染症を疑わせるもっともポピュラーな症状は発熱である.それゆえ,発熱を呈する患者をみたとき,まず何らかの感染症であるのか,それとも感染症以外の疾患であるのかを既往歴,現病歴,現症,スクリーニング検査によりおよそ鑑別し,さらに感染症であると考えられた時には,その病巣部位診断,病原体診断(細菌学的検査,免疫学的検査)へと進めていく.
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