ベッドサイド検査法・6
肝疾患のベッドサイド検査法
原田 尚
1
Takashi HARADA
1
1獨協医科大学第二内科
pp.683-690
発行日 1983年6月15日
Published Date 1983/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911896
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はじめに
肝は人体の代謝の中心であり,ここでは複雑多岐にわたる機能が営まれている.現在これら肝機能の病態を把握すべく,数百種に及ぶ血液生化学検査(いわゆる肝機能検査)が行われているが,ただ一種類の検査によって肝病態のすべての面を知ることは不可能であり,特色ある数種の検査の組み合わせが必要となる1).
GOT, GPTをはじめとする血清酵素検査には経験的に発見,実用化されたものが多いが,現在では,各種肝障害におけるその変動は鋭敏に肝病態を反映するものとして臨床上,広く用いられている.
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