ベッドサイド検査法・2
腎疾患のベッドサイド検査法
猪狩 淳
1
Jun IGARI
1
1順天堂大学医学部臨床病理学教室
pp.195-200
発行日 1983年2月15日
Published Date 1983/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911799
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はじめに
腎疾患の診断には,まず患者の病歴聴取,視診,触診,打聴診などの理学的検査を十分に行うことであり,次いで,客観的に異常の有無を知る臨床検査,機能検査を行う.
腎疾患の診断や経過観察のための検査には,多くの種類がある.検査を進めるに当たり重要なことは,まず腎臓に病変があるかどうかを知ることである.そして,もしあるとすれば,その病変の活動性はどの程度か,進行性かどうか,重症度はどうか,軽症か,中等症か,重症か,また腎以外に合併症があるかどうか,などを考えて検査に移ることになろう.表1に阪大第一内科折田義正博士による「腎疾患の診断・治療のための諸検査の目的別選択」を一覧表にしたものを引用した1).
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