特集 臨床検査のシステム化
自動化とコンピュータ
2.コンピュータ内部処理の仕組—検査依頼から報告書の作成まで
及川 淳
1
,
村井 哲夫
1
1筑波大学病院臨床医学系臨床病理
pp.1274-1277
発行日 1982年11月1日
Published Date 1982/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911691
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検査部をコンピュータによりシステム化する場合,コンピュータにどのようなしくみで検査依頼項目や分析器で測定されたデータが取り込まれ,報告書の作成に至るかは,ブラックボックスのままメーカーに任されることが多い.このしくみについての知識の有無は,システム計画の立案,メーカーと共同作業による仕様の決定,およびシステム運用の成否に大きな影響を持つ.ここでは検査部をコンピュータによりシステム化するに当たって知っておくべき基本的な内部処理のしくみを理解していただくことを目的に,著者らが筑波大学附属病院検査部で現在運用しているシステム1,2)の検査依頼から報告書の作成に至るまでの内部処理のしくみの概要を紹介する.なお当システムでは測定項目すべてについての累積統計,精度管理,細菌検査の臨床材料別,菌別感受性検査のデータ処理なども行っているが,今回のテーマと異なるので省略する.
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