編集者への手紙
"アミロイド染色のコンゴーレッドを用いたHighman法について"(本誌vol. 26 no. 6)を読んで
柳原 誠
1
1岐阜大学医科部皮膚科学教室
pp.848
発行日 1982年7月15日
Published Date 1982/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911600
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アミロイド物質の組織化学的な同定法としてコンゴーレッドによる染色法がBennhold1)により開発され,本物質の証明法としてこのコンゴーレッド法がもっとも優れた方法として広く用いられている.しかし,Bennholdの染色法も分別が弱すぎると膠原線維や弾性線維の共染を防止することができず,また分別しすぎるとアミロイド物質のコンゴーレッドに対する染色性の低下をきたす.
Puchtlerらのアルカリコンゴーレッド法2,3)は共染も少なく,優秀な染色法であるが,前田らも述べているように染色手技が繁雑である.
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