Japanese
English
研究
リパーゼ活性の臨床的意義に関する研究
Studies in the Clinical Significance of Lipase Activity
江原 和人
1
Kazuhito EHARA
1
1東京都立駒込病院臨床検査科
1Dept. of Central Clinical Laboratory, Tokyo Metropolitan Komagome Hospital
pp.838-841
発行日 1982年7月15日
Published Date 1982/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911598
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緒言
血清リパーゼ活性の測定はアミラーゼ活性測定とともに膵逸脱酸素として膵疾患における診断的価値を認められてきた1〜3).しかし,その測定法の再現性の悪さはオリーブ油基質の生成に起因すること,すなわち基質液の均質性を維持することの難しさが災いして実用化されなかったと言える.少なくとも日常検査として普及していないことは誰しも認めるところであろう.したがって臨床的応用の詳細はアミラーゼほどに明示されていない.著者は最近簡単な操作で測定値の得られるネフェロテックTMシステム4)を利用する機会を得て,健康人および各種疾患における本法でのリパーゼ活性値を検討したのでその成績を報告する.
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