材料別細菌検査の進め方・7
髄液・胆汁の検査法
小栗 豊子
1
,
播金 収
2
,
鷲津 良道
2
,
山中 喜代治
3
,
増谷 喬之
4
,
佐久 一枝
5
,
三輪谷 俊夫
6
Toyoko OGURI
1
,
Osamu HARIKANE
2
,
Yoshimichi WASHIZU
2
,
Kiyoharu YAMANAKA
3
,
Takayuki MASUTANI
4
,
Kazue SAKU
5
,
Toshio MIWATANI
6
1順天堂大学医学部附属順天堂医院中央検査室細菌検査
2奈良県立医科大学附属病院中央臨床検査部細菌検査室
3京都府立医科大学附属病院臨床検査部血清検査室
4大手前病院細菌検査室
5東京都立駒込病院臨床検査科細菌検査室
6大阪大学微生物病研究所細菌血清学部門
pp.810-818
発行日 1982年7月15日
Published Date 1982/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911594
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髄液の検査法
髄液の微生物学的検査は髄膜炎の病原体検出のために行われる.髄膜炎は最近減少傾向と言われているが,小児や脳外科の術後患者では現在もなお重要視されている.髄膜炎は急性熱性疾患の形をとるものが多いが,亜急性ないし慢性に経過することもある.特に急性の場合には微生物検査成績の遅延は患者の生死,後遺症を残した不幸な転帰に直結することを忘れてはならない.それゆえ,微生物検査の中では迅速性,正確性がもっとも要求される検査と言えよう.
髄膜炎の原因となる微生物の種類は多いが,ここでは主として細菌,真菌について述べることにする.
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