分離分析の技術Ⅰ・7
等電点電気泳動法によるイソフェリチンの分離
新津 洋司郎
1
,
漆崎 一朗
1
Yoshiro NIITSU
1
,
Ichiro URUSHIZAKI
1
1札幌医科大学第4内科
pp.820-827
発行日 1982年7月15日
Published Date 1982/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911595
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最近血清フェリチンの臨床的意義が明確になるにつれ1),フェリチン蛋白そのものの構造を理解しようという認識が高まっている.ことにフェリチン蛋白の不均一性,すなわちイソフェリチンの存在は悪性腫瘍2,3),鉄過剰症4),鉄欠乏症5)などでそのプロフィルが変化するために,もっとも興味が持たれているところである.
本項ではイソフェリチンの概説と,その分析法として等電点電気泳動法の手技について述べる.
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