Japanese
English
研究
βγ領域にみられたALP,LAP,γGTPアイソエンザイムとリポ蛋白Xとの関連性について
The Relationship between ALP, LAP, γGTP Isoenzymes found in βγ Area and Lipoprotein-X
鈴木 武雄
1
,
福士 逸寿
1
,
河原 隆
2
Takeo SUZUKI
1
,
Itsutoshi FUKUSHI
1
,
Takashi KAWAHARA
2
1国立横須賀病院研究検査科
2スペシアルレファランスラボラトリー
1Clinical Laboratory, National Yokosuka Hospital
2Special Reference Laboratories Inc.
pp.1044-1048
発行日 1981年9月15日
Published Date 1981/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911340
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はじめに
胆管酵素群あるいは細胞膜局在性酵素群と言われているアルカリ性ホスファターゼ(ALP),ロイシンアミノペプチダーゼ(LAP),及びγグルタミルトランスペプチダーゼ(γGTP)の活性は肝・胆道系の組織中に強くみられ,臨床的には閉塞性黄痘などで血中活性値が著明に上昇することなどから,肝・胆道系疾患のスクリーニング検査として大きな役割を持っている.近年,それらの酵素のアイソエンザイム検査が盛んに実施されるようになり,これらの疾患の鑑別診断の重要な指標として用いられている.
今回,それらの酵素の泳動分析によるアイソエンザイム検査を実施していく中で,β及びβγ領域に異常活性を示した6症例を経験し,それらについて病態の経過と,βγ領域のバンド,血清リポ蛋白(Lp),特にリポ蛋白X (Lp-X)との関連性について検討したので,報告する.
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