Japanese
English
研究
正常成人女性における白血球アルカリホスファターゼ値の周期性変動
Cyclic Changes of Leucocyte Alkalinc Phosphatase Rate in Healthy Women
森 智恵美
1
,
菊池 陽子
1
,
竹田 洋子
1
,
堀江 久美子
1
,
工藤 秀機
1
,
椎名 晋一
1
,
坂本 忍
2
Chieml MORI
1
,
Yoko KIKUCHI
1
,
Yoko TAKEDA
1
,
Kumiko HORIE
1
,
Hidcki KUDO
1
,
Shin-ichi SHIINA
1
,
Shinobu SAKAMOTO
2
1東京医科歯科大学病院検査部
2東京医科歯科大学難治疾患研究所内分泌
1Dept. of Clinical Laboratory, Tokyo Mcdical and Dental Univ.,
2Dept. of Endocrinology, Mcdical Research Institute, Tokyo Medical and Dental Univ.,
pp.904-906
発行日 1981年8月15日
Published Date 1981/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911311
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はじめに
アルカリホスファターゼはいろいろな組織に広く分布する酵素であり,流血中では白血球細胞に認められる.白血球内のアルカリホスファターゼ活性はLAPもしくはNAPと称され,慢性骨髄性白血病や発作性夜間血色素尿症など,主として血液疾患の診断や病状経過を追跡する際の重要な臨床検査項目の一つとなっている.LAP値の測定は組織化学的方法に基づいて行われ,通常,標本の染色性を確認するため,検体のほかに正常対照が置かれる.
ところが最近我々はLAP測定時に,対照に置いた正常成人女性のLAP値が測定日によって著明に変動し,正常対照となしえなかったケースを何度か経験したので,その原因を追究するために正常人のLAP値変動に関する検討を行った.またLAPと並んで臨床検査上,よく実施されるペルオキシダーゼ(PO)活性についての検討も併せ行ったので,その結果を報告する.
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