研究
酵素—比色法による血清トリグリセライド定量法
木梨 園子
1
,
猪俣 美栄子
1
,
田原 保昭
1
,
野村 耕一
1
,
佐藤 信彦
1
,
畠中 陳夫
1
,
深田 満子
1
,
真喜志 康一郎
1
,
内田 壱夫
1
1日本医学研究所
pp.1522-1526
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909637
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(1) LPL-GDH系酵素—比色法による血清TG測定法の基礎的検討を行った.
(2)検体盲検値の内容につき検討を加え,遊離グリセロール,リン脂質,タンパク結合SH基群,脱水素酵素群および未知物質による非特異呈色が誤差の主なる要因であることを確かめた.
(3)溶血による正誤差の機序は主にヘモグロビン由来のSH基によるもので,これは反応系にSH阻害剤を添加することにより阻止できた.
(4)遊離グリセロール,リン脂質,脱水素酵素群および未知物質由来による非特異呈色は,各種血清間で変動が小さく,二次標準物質としてプール血清を用いることにより平均的に消去が可能と考えられる.
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