次代に残したい用手法検査・2
酵素比色マニュアル法
片山 善章
1
1神戸常盤大学医療検査学科
pp.931-937
発行日 2013年8月15日
Published Date 2013/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103511
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はじめに
臨床化学検査(用手法が中心であった時代では生化学検査,化学検査などと呼ばれていた)のうち,酵素活性を用手法で測定していた項目は,アミラーゼ,トランスアミナーゼ,アルカリホスファターゼ,乳酸脱水素酵素が中心であった.なかでもトランスアミナーゼは,いずれの検査部(室)でも測定が行われていた.なお,トランスアミラーゼであるAST(aspartate aminotransferase),ALT(alanine aminotransferase)は用手法で測定されていた当時,それぞれグルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ(glutamic oxaloacetic transaminase;GOT),グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(glutamic-pyruvic transaminase;GPT)と呼ばれていた.今回はあえてGOT,GPTと表現する.
したがって,本稿では用手法の時代のAST,ALTのReitman-Frankel法と紫外部測定(ultraviolet;UV)法について解説する.
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