最近の検査技術
酵素法による血清遊離脂肪酸の定量
松宮 和人
1
1大阪府立成人病センター臨床化学検査科
pp.57-64
発行日 1981年1月1日
Published Date 1981/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205311
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生体内に存在する脂肪酸は偶数個の炭素数を有し,主として炭素数14〜22に至る飽和脂肪酸ならびに不飽和脂肪酸である.
血清遊離脂肪酸(nonesterified fatty acids;NEFAあるいはfree fatty acids;FFA)は通常500μEq/ι前後で,他の脂質と異なりアルブミンと結合している.その主なものはパルミチン酸(C16:0),ステアリン酸(Cl8:0),オレイン酸(C18:1),リノール酸(C18:2)であり,その他にミリスチン酸(C14:0),パルミトレン酸(C16:1),リノレイン酸(C18:3),アラキドン酸(C20:4)などである.
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