技術解説
抗てんかん薬の分析
宮本 侃治
1
,
池田 佳子
1
1国立武蔵療養所研究検査科
pp.1359-1365
発行日 1976年11月15日
Published Date 1976/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909595
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抗てんかん薬の血中濃度測定の必要性が,我が国においても,この2,3年精神,神経,小児,脳外科などの各領域で全国的な規模で認められてきた.我々の研究室では数年来この問題を手掛け,市販されているほとんど全部の抗てんかん薬の測定を可能とし,既に2,000件にも及ぶ日本人の症例について測定を行い報告している.その経験に基づき,抗てんかん薬測定が近い将来ルーチンの臨床検査として取り上げられることが考えられるので,今回その測定方法についての技術的解説を試みる.なお,抗てんかん薬測定についての国際集会の記録1,2)もあり,著者の一人がこの問題について総説3〜5)を行っている.
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