今月の主題 エンザイムイムノアッセイ(EIA)
技術解説
EIAによる抗てんかん薬の分析
宮本 侃治
1
,
西村 成子
2
,
今澤 正興
1
Kanji MIYAMOTO
1
,
Shigeko NISHIMURA
2
,
Masaoki IMAZAWA
1
1国立武蔵療養所,神経センター代謝研究部
2国立療養所静岡東病院(てんかんセンター)生化学研究室
pp.897-902
発行日 1984年8月15日
Published Date 1984/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912263
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抗てんかん薬の血中濃度測定は1960年代末期からガスクロマトグラフィーにより実用化され,1970年代中期にはほとんどの抗てんかん薬の測定が可能となった.しかし臨床場面からの簡便さの要求を満たしたEIA法は1970年代中期を境として急速に広まっている.そこでこのEIAの特徴を述べ,クロマトグラフィー(ガスクロマトグラフィーおよび高速液体クロマトグラフィー)とEIAをどのように使い分けるかを考察した.
測定法の実際としてホモジニアスEIA (自動分析機使用法を含む)と,ヘテロジニアスEIAについて述べ,さらにEIAとならび抗てんかん薬に応用されているホモジニアス蛍光イムノアッセイ(蛍光偏光イムノアッセイおよび基質ラベル蛍光イムノアッセイ)についても略述した.
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