検査機器のメカニズム・53
呼吸機能検査におけるガスクロマトグラフィー
大久保 隆男
1
,
野村 武男
2
,
高橋 寛
1
1秋田大・内科
2秋田大・保健体育
pp.550-551
発行日 1976年5月15日
Published Date 1976/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909376
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ガスクロマトグラフィーは,今日利用されている定量分析法のうちでも適用範囲が広く,また質量分析計や赤外線スペクトル分析計などと比較しても正確かつ簡単で,多量のサンプルを必要とせず,一度に数種の試料が分析でき,しかも比較的短時間で行える非常に便利な分析器械である.
クロマトグラフィーによる試料の分離は,固定相(stationary phase)とそれに流れる移動相(mobil phase)とで構成されている.固定相には液体と固体の2種が用いられているが,呼吸機能検査に応用できるのは,固定相を固体にしたカラムクロマトグラフィー(gas-solid chromat-ography)が用いられる.
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