Japanese
English
綜説
ガスクロマトグラフィーの基礎
Fundamentals of Gas Chromatography.
原 伸宜
1
Nobuyoshi Hara
1
1東京工業大学
1Tokyo Institute of Technology
pp.456-464
発行日 1961年7月15日
Published Date 1961/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201001
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I.はしがき
数年前まで,クロマトグラフィーは専ら液状における分析に用いられてぎたが,近年これがガスおよび蒸気試料に応用する技術が急速に発達した。これがガスクロマトグラフィーで,今日では各種のガスおよび低沸点(〜300℃)有機化合物の分析に欠くべからざるものとなつている。この分析法は,試料が少量ですみ,測定時聞は短かく,操作も容易で,しかも正確な結果が得られるという長所があるため,化学および化学工業の各分野を始め,薬学,農学,医学方面に広く利用されるようになつた。
以下本文では,理論的な面よりも実用的な面に重点を置き,ガスクロマトグラフィーの概要について解説する。
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