細胞診セミナー・4
細胞診スクリーニング—観察と判定の仕方
浦部 幹雄
1
,
高橋 正宜
2,3
1中央鉄道病院中央検査室細胞診室
2中央鉄道病院中央検査室
3杏林大・病院病理部
pp.85-90
発行日 1976年1月15日
Published Date 1976/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909252
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症例1肺腫瘍の針生検(中央鉄道病院出題)
司会(浦部) まず,主治医の大塚先生お願いいたします.
大塚(俊通,中央鉄道病院胸部外科,医師) 45歳の男性で,1954年に肺結核の治療,それから1956年に胃潰瘍で胃切除,1974年8月から腰痛がありまして,レントゲンで椎間板症ということでした.同じ時期に女性化乳房で某大学病院でオバホルモンの注射療法を受けております.それから1か月後の定期健康診断で,左の上肺野に腫瘤陰影が発見され,10月に我々の胸部外科に入院,手術を行いましたけれど,試験開胸に終わりました.
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