新しい機器の紹介
マイクロサイドによる呼吸機能測定装置の細菌汚染予防に関する検討
矢内 千鶴子
1
,
大塚 正和
1
,
小川 桂子
1
,
四元 千恵子
1
,
坂上 のり子
1
,
清水 喜八郎
1,2
,
毛利 昌史
1,2
,
小林 寛伊
3
,
山中 学
1
1東大病院中検
2筑波大学臨床医学系
3東大病院中央手術部
pp.82-84
発行日 1976年1月15日
Published Date 1976/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909251
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はじめに
呼吸機能検査もしくは基礎代謝の測定には同一の測定装置を反復して使用する場合が多い.したがって,検査中に病原菌が装置内へ入るようなことがもしあれば,それは院内感染の原因となりうる.このようにして気道感染が生じることは,実際にはあまりないと思われるが,その可能性が常に在存する以上,検査室としてもなんらかの予防処置をとることが望ましい.しかしながら,マウスピースの消毒やマウスピースと導管接続部のアルコール消毒程度のことは日常行っていても,測定装置内部の汚染予防処置は,適当な方法がないこともあって,特に行われていないのが現状である.
我々は,呼吸機能測定装置などの細菌汚染予防を日的として最近開発された殺菌装置"マイクロサイド(日本商事)"についてその性能を検討したが,今回はこれまでに得た結果をまとめ報告する.
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