細胞診セミナー・2
細胞診スクリーニング—観察と判定の仕方
浦部 幹雄
1
,
高橋 正宜
2,3
1中央鉄道病院中央検査室細胞診室
2中央鉄道病院中央検査室
3杏林大・病院病理部
pp.993-997
発行日 1975年9月15日
Published Date 1975/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909100
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症例1腹水(中央鉄道病院出題)
司会(浦部)この患者は17歳の女性で,38℃の熱を伴って強度な心窩部痛を訴え,腹部に腫瘤があるということで緊急手術をしました.その手術の際の出された腹水から得られた細胞です(図Ⅰ〜Ⅲ).
大野(英治,北里大病理,技師)出てきている異型細胞は,核小体の著明なものがあって,比較的紡錘形の細胞と,円形で核偏在,クロマチン豊富な異型細胞と,2種類の細胞が川てきていると思います.
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