日常検査の基礎技術
125Iを用いたRIの手技
高木 康史
1
1ダイナボット・ラジオアイソトープ研究所アッセイラボ事業部
pp.999-1006
発行日 1975年9月15日
Published Date 1975/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909101
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パラメディカルの仕事と研究に従事する者にとって,正確な診断資料を作成することは義務であり,更に喜びであるかと考える.I−125を用いるRI検査の多くのものは生化学検査その他の日常検査では説明できない病態を早期に,確実につかまえることができる最新の技術である.放射性同位元素を使用するので少しく困難なところがある,病院内で最も上手にピペット類を操作できる検査技師,夏に血液や血清の性質を知り血清反応の知識を十分に持っている検査技師が,この技術を管理するべきであると私は確信している.
例えば血中インスリンを検査できれば経口糖尿病薬による医事紛争など起きないし,その他各種内分泌ホルモンの測定(RIを用いる)が医療上絶対に必要なので検査技師諸君がこの分野に進出するのは医療を進歩させるために大きな戦力となることを強調しておきたい.
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