新しいキットの紹介
Dade試薬によるγ-グルタミールトランスペプチダーゼの使用経験
伊藤 誠
1
,
鈴木 政夫
1
1伊達赤十字病院検査部
pp.1111-1114
発行日 1974年10月15日
Published Date 1974/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908699
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はじめに
臨床検査の中には酵素検査が種々あるが,最近臨床的に注目されているγ-グルタミールトランスペプチダーゼ(γ-GTP)は,γ-グルタミールペプタイドを加水分解しγ-グルタミール基をほかのペプタイド,アミノ酸に転移させ,トランスペプチダーゼの作用を有する酵素で,ヒトでは腎,膵,肝,血清,血球に存在することが報告されている.
われわれは,Rosalki変法による,グリシルグリシンを受容体としてγ-グルタミール-p-ニトロアニリドのペプタイド転移を触媒する.その結果生じたp-ニトロアニリンを比色定量する方法でDade社よりキット化されたγ-GTP測定用試薬を用いて検討を行ったのでその成績について報告する.
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