新しい機器の紹介
免疫拡散板による血清IgDおよびIgE測定法の検討
宮谷 勝明
1
,
高畑 譲二
2
,
福井 巌
3
1宇治黄檗病院臨床検査科
2宇治黄檗病院内科
3京都府立医大病院臨床検査部
pp.180-182
発行日 1974年2月15日
Published Date 1974/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908435
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免疫グロブリンは,現在IgA,IgM,IgG,IgDおよびIgEの化学的,生物学的性状の異なったタンパクが確認されている1).この中でIgDの免疫グロブリンの占める割合はわずか0.2%である2)とされ,IgEのそれはさらに少なく0.002%に過ぎない3)とされている.このように,きわめて微量成分であるために,正確でしかも容易に測定しうる定量法の開発が望まれていた.最近,Faheyら4)によって完成された一元平板免疫拡散板であるBehringwerkeのIgDおよびIgEを用いて測定を行う場合の測定条件について吟味を加えるとともに,あわせてこれらの測定法を用いて健常成人の血清IgD,IgEをも測定したのでその成績について報告する.
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