研究
免疫拡散板による血漿フィブリノゲン測定法の検討
宮谷 勝明
1
,
中村 容子
1
,
萩野 冨美子
1
,
川島 静
1
,
高畑 譲二
2
,
福井 巖
3
1宇治黄檗病院臨床検査科
2宇治黄檗病院内科
3京都府立医大病院臨床検査部
pp.780-782
発行日 1973年7月15日
Published Date 1973/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908151
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
血漿フィブリノゲンの測定法として,Cullen-VanSlykeによって開発されたフィブリン凝塊をKjeldahl法にかけて,その窒素を定量する術式が最もすぐれているとされている1).これには数多くの変法があり,その中で臨床検査によく用いられる方法として,Folin-Ciocalteu試薬で発色させて比色する方法2,3)や凝塊の重量を秤る方法4)などがある.これらの方法は操作が複雑であるのに対して,比濁法5,6)は簡単な操作で迅速にフィブリノゲンを定量しうることと,その定量値がCullen-Van Slyke変法によく一致する点で推奨されている1).最近,これとは別に免疫学的な方法7,8)が導入されるようになったが,著者らはManciniら8)によって開発された一元平板免疫拡散板を用いて測定を行なう場合の測定条件について検討を試みたので,その成績を報告する.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.