研究
関東逓信病院システムにおける臨床検査データ処理(Ⅱ)—その果たすべき機能と将来構想
春日 誠次
1
,
鈴木 康之
2
1関東逓信病院第2臨床検査科
2関東逓信病院医療近代化準備室
pp.176-179
発行日 1974年2月15日
Published Date 1974/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908434
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前号には本病院において現在行われているコンピューターによる8つのシステムの概略とその中のひとつである臨床検査のデータ処理システムについて述べた.この現行システムは,システム化以前に行われていた検査室の機能ないしは作業の流れには基本的にふれず,データのファイルという面でコンピューターを利用する方針をとっている.これは臨床検査の現行作業を行いながら,新しいシステムへ移行する過程からすればその第1歩としてやむを得ないひとつの方向であった.検査室内の作業の流れに直接ふれないでデータファイルにのみコンピューターを利用するということは,検査室の作業の繁雑をコンピューターの利用によってより合理的にするのとは別な方向であって,現行の作業に加えてデータファイルのための新たな作業が加わる結果をまねいている.
一方でこのような繁雑さに加えて,本院における臨床検査データ処理システムの現況としては,
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