新しいキットの紹介
免疫拡散板による血清β-リポタンパク測定法の検討
宮谷 勝明
1
,
高畑 譲二
2
,
福井 巌
3
1宇治黄檗病院臨床検査科
2宇治黄檗病院内科
3京都府立医大病院臨床検査部
pp.1631-1634
発行日 1973年12月15日
Published Date 1973/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908371
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血清β-リポタンパクの測定法として種々の方法が行なわれているが,超遠心器を用いる方法が最もすぐれているといわれている1).しかし,これらの方法は器械が高価なうえ,操作が複雑で長時間を要する.したがって,臨床検査としては,瀘紙電気泳動法やセルロースアテート膜などの支持体を用いる方法が行なわれていた.
最近,β-リポタンパクのみ簡単に測定しうる方法が開発され用いられつつある2).著者らは先にデキストラン硫酸を用いる混濁法3)あるいはヘパリンとCaでβ-リポタンパクを沈殿させ,その中のコレステロールの測定を行なってβ-リポタンパクを求めるHoeflmayer-Fried法4)などについて検討を行なったが,今回はManciniら5)によって開発された一元平板免疫拡散板である北研のβ-リポタンパクを用いて測定を行なう方法について検討を行なったので,その成績について報告する.
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