技術講座 検体の取り扱いと保存
免疫血清学的検査
鈴田 達男
1
1東京医科大学血清学
pp.816-821
発行日 1980年10月1日
Published Date 1980/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202140
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一昔前には血清学的検査で取り扱うものは文字どおり血清が主体で,時に血球成分を扱うにしても従属的な位置しか占めていなかった,ところが近年の免疫学,特にリンパ球の働きを主体とする細胞性免疫の長足の進歩により,これまでの血清検査室は大きく変換を迫られ,それに伴って昔のままの血清検査の検体取扱法ではかえって検査に支障を来し,混乱をまき起こしている.本稿では後者の検体の取り扱い方法が従来余りとりあげられていなかったことにかんがみ,血清を対象とする検査と比較して細胞性免疫の検体の扱いを述べたい.
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