研究
血清鉄測定の半微量化について
加藤 俊雄
1
,
馬場 巽
1
,
岡 徹哉
1
,
白方 隆晴
1
,
坂手 倫子
1
,
川西 敏夫
1
,
飴野 成子
1
,
瀬島 昭
1
,
坪内 純江
1
1岡山県衛生検査技師会血清鉄研究班
pp.152-153
発行日 1967年2月15日
Published Date 1967/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917116
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血清鉄測定は貧血や黄疸の鑑別診断などに重要であるが,その悩みの一つは多量の血清を必要とする点である。したがって多くとも0.5ml程度の血清で測定できることが望まれる。最近Williamsら1)はα,α'-ジピリジルなどの発色剤で血清中の鉄を発色させた後に,それを陽イオン交換樹脂に吸着させ,前もって作っておいた標準列と比較するという半定量法を報告している。この方法は操作も簡単で,特殊な微量装置も必要としないので,どの検査室でも行えると考えて検討した。
なお,分子吸光係数の高いトリピリジルトリアジン(TPTZ)を発色剤に選び,微量定量法を検討したので,併せて報告する。
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