特集 自動化臨床検査法
血清
自動化機器の血清学的応用—血液型を中心として〔対談〕
村上 省三
1
,
松橋 直
2
1東京女医大・輸血部
2東大・医科学研究所アレルギー学研究部
pp.1359-1362
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908312
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自動化の応用範囲
松橋 血清学領域においても,いろいろの自動化が行なわれていますが,こういった方面について該博な知識をもっておられます村上先生をお招きしていろいろお話を伺いたいと思います.
まず,総論的に私から申します.血清反応の反応の形式で分けてみると,凝集反応,溶血反応,受身凝集反応,あるいはこれの阻止反応といったように,形式的に分けられると思います.そして自動化が可能なものは,いずれの反応も同じです.それから螢光抗体法も自動化が行なわれるようになってきています.現状をみると,凝集反応では,たとえば日本で行なわれていますガラス板法の抗原を炭素の粒子につけたRPRカードテストが実際に自動化されて,ARテストとしてアメリカなどでは非常に広く用いられています.そして1日に何千人できるとかいうようなことで血液銀行などでも採用されています.
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