今月の主題 画像診断
画像診断装置
細胞診の自動化機器
野口 義夫
1
1電子技術総合研究所パターン情報部
pp.292-297
発行日 1984年3月15日
Published Date 1984/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912146
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.細胞診の自動化の方式
細胞とか白血球および染色体などのタイプ分類を,人間の判断力を借りずに機械的に行うことを,細胞診の自動化と呼ぶ.自動化を実現する方法は,次の二つの方式に分類できる.
一つは画像処理方式である.この方式では,光学顕微鏡で見える像をTVカメラでアナログ電気信号に変換し,アナログ信号をディジタル化してディジタル画像を求め,このディジタル画像をコンピューターで処理して細胞などのタイプ分類を行う方式である.この方式に基づく血球自動分類装置として,Abbott研究所社のADC 500, Per-kin-Elmer社のCoulter diff 3, Geometric Data社のHematrakなどが,1970年代に市販されている.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.