研究
加熱比濁法による血漿フィブリノゲン測定法の検討
野中 登志子
1
,
冨田 和子
1
,
石川 文江
1
,
緒方 久子
1
,
白川 充
1
1福岡・浜の町病院臨床検査部
pp.1026-1028
発行日 1971年10月15日
Published Date 1971/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907341
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先天性ならびに後天性出血素質はもちろんのこと,種種の感染症や悪性腫瘍におけるフィブリノゲンの動態は,それらの患者に対する診断や治療,はたまた予後判定にきわめてたいせつな資料となりうる.また産婦人科領域や手術後の患者では,ときとして急激なフィブリノゲン減少症が起こるため,緊急検査として,その測定を要求されることがある.
フィブリノゲンの測定法として,最も一般に利用されているのは,加熱比濁法1)とチロジン法2-5)とであろう.しかし,チロジン法は操作が比較的複雑であり,その点加熱比濁法は操作がきわめて簡単で,かつ測定結果を得るまでに30分もあれば十分である.
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