カラーグラフ
ペスト菌
和気 朗
1
1国立予研細菌第1部第4室
pp.710-711
発行日 1973年7月15日
Published Date 1973/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908138
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ペストは大正末期まで日本にも流行した.現在東南アジア,アフリカ,中南米に発生するが,北米合衆国でも野生齧歯類の保菌は絶滅の見通しがない.ヒトの腺ペストが肺ペストに移行したら流行の危険が大きい.実際の診断上ヒントとなる特徴を以下に図示するが,ほかにエンベロープ(Fraction I)に対する特異抗体を利用した螢光抗体法,臓器抽出液との沈降反応が比較的確実である.診断が陽性の材料は低温に保存し決して捨ててはならない.
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