検査と主要疾患・1【新連載】
胃癌
畠山 茂
1
1横浜市大第2病理
pp.110-111
発行日 1973年1月15日
Published Date 1973/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907966
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癌の中でも,最も日本人に多い胃癌を選んだ.現今胃の検査法の主要なるものとして,X線,内視鏡(胃カメラ,ガストロファイバースコープ),胃生検,細胞診,胃液検査,糞便の潜血反応などがあげられる.
胃腸の不定愁訴をもった癌年齢の患者が,実地医家を訪れた場合,最初に受ける検査は,おそらくX線検査と糞便の潜血反応であろう.あるいは直接専門病院でX線,内視鏡,胃生検といったコースをとりうる場合もある.内視鏡の技術が発達し,ファイバー・スコープによる胃生検が容易になったので,一時盛んに行なわれた胃細胞診は現在あまり行なわれなくなった.
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