特集 輸血業務と臨床検査
血液透析と輸血
太田 和夫
1
1東京女医大・理論外科
pp.1329-1333
発行日 1972年11月1日
Published Date 1972/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907831
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血液透析は血液そのものを治療の手段として使用するのであるが,もっぱら興味の中心は血液透析を受けている患者の病態についてであり,従来から血液それ自体の変化を追求した研究は比較的少なかったといわざるをえない.一方,輸血に関しては,肝炎の発生予防の見地から,また白血球抗原による患者の感作があとに腎移植をやった場合に問題となることより,何とかして血液の使用量を減少させようと多大の努力がはらわれている段階なのである.
ここでは臨床検査や輸血業務に携わる方々に血液透析の実際を紹介するとともに,解決をせまられている2,3の問題について触れてみよう.
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