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輸血と血液銀行
上田 正久
1
1日赤東京血液銀行
pp.31-34
発行日 1953年7月1日
Published Date 1953/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200387
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1.輸血の歴史
血液は人命を保つのにもつとも重要なものであると考え,輸血によつて人命を救助しようという試みは古くからおこなわれていた.1616年Andreas Libaviusがはじめて輸血に關して記載して以來,種々の研究がなさずしたが1901年にLandsteinerによつてABO式血液型が発見されさらに1914年にHustin,Agoteなどがクエン酸ソーグ(チトラート)をもつて凝固を阻止した血液を輸血する簡單な方法を発見するにおよんで,輸血はひろく臨床にもちいられるようになつた.現在においては輸血を知らたい人はいないといつてよい位までに普及するにいたつた.
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